16. 雷地豫（らいちよ）

キーワード：よろこび楽しむ・余裕

卦辞
諸侯を動かして戦争を行ってもよい。

象伝
雷が地上に出て、その威を奮っているさまが豫である。古代の聖王はこの象に則って、音楽を作り道徳を発揚し、またそれを奏して上帝に奉納し、あわせて先祖の霊をも祭ったのである。

初爻	喜びすぎて有頂天になるようでは、凶。
二爻	ひとり堅固に石のように身を正しく保っている。たとえ崩れることがあっても一日が終わらぬうちにこれを払いのけるならば、正道に帰って、吉。
三爻	うわ目を使ってへつらい喜ぶ。早く改めないと後悔することになる。
四爻	周りは自分を頼りにして楽しんでいる。大いに得ることがある。疑惑を抱かず至誠をもって事に当たれば、必ず協力者がもらえる。
五爻	持病があり健康とはいえないが、死ぬようなことはない。
上爻	快楽に溺れて目がくらむ。悔い改めるなら災難は免れる。