占い結果の見方

何といっても天の時を示す本卦が大切です。充分に本卦を念頭に置いてください。その後に卦辞を見てください。 天の時を判断する場合、本卦は7割くらい、爻は3割くらいのウエイトをもって考えましょう。 実占によって本卦が得られたら、次の手順で判断してください。

1.キーワードを見る

卦名の右の「キーワード」により、あなたの天の時をイメージしてください。

2.卦辞を読む

次に本卦の「卦辞」をよく読んで、総合的に天の時のイメージをふくらませてください。

3.爻辞を読む

次に爻辞を読んで、あなたがどのように天の時に対処していくか判断してください。3枚のコインで占った場合は爻辞がない場合があります。そのときの占いの判断は、本卦の言葉を中心にして、初爻から上爻の爻辞は、そうしたさまざまな可能性をひそめていると解します。ところで複数の変爻がある場合は、どうすればよいでしょうか。朱子の『易学啓蒙』に、次のようなことが書いてあります。

一爻変 その変爻の爻辞を用いる。
二爻変 二つの変爻の爻辞を用い、上を主とする。
三爻変 本卦と之卦の卦辞を用いる。
四爻変 之卦の二つの不変爻の爻辞を用い、下を主とする。
五爻変 之卦の不変爻の爻辞を用いる。
六爻変 之卦の卦辞を用いる。ただし、乾は用九・坤は用六を用いる。

しかし実際は、二つの文句が正反対の性質だったりして困りますので、やはり 『春秋左氏伝』にあるように、「二爻以上変ずるときは本卦の卦辞を見る」のが妥当です。

4.之卦を見る

次に之卦(伏卦)の「キーワード」と「卦辞」を読みます。之卦は、将来を暗示するものですが、必ずこの状態に移り変わることを示しているものではありません。このような事情が内在していることを示すもの、と受け取ってください。もちろん、之卦の状態に変わる可能性があるとみることもできますが、裏の事情や注意点を探ることに用いる場合もあります。

5.その他の変卦を見る

コイン3枚で占った場合は必要に応じて互卦裏卦賓卦も見ます。

互卦とは、本卦の二、三、四爻を下段の内卦とし、三、四、五爻を上段の外卦としたものです。占断に当たり、現実を解決する一つの手がかり、また伏されている事情として、得られた本卦とあわせ、照合することにより、より現実的・具体的に占断できます。 また、介在するものや状態・内部事情、時間的な進捗状況もみることがあります。

裏卦(錯卦)とは、本卦の陰爻と陽爻をそっくり裏返しをしたものです。これも一つの占法で、裏面に含まれている動きや生活史、隠されている本心として判断の参考にするものです。

賓卦(綜卦)とは、本卦の六本の爻の上下を百八十度逆転したものです。物事を相手側から見た時の状況を表します。

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