47. 沢水困(たくすいこん)

da
kan

キーワード:進退きわまる・困窮

卦辞
願いごとはかなう。困窮するが、苦しいなかに正道を貫き、大人の態度を持すれば、吉であり、問題はない。いくら釈明しても信じてもらえないから沈黙を守るほうがよい。

象伝
沢に水のないさまが困である。君子はこの象に則って、自分の命を投げ出して、理想を達成しようとするのである。

初爻 木の切り株に腰を降ろすと尻が痛んで、長く座っていられない。奥深い谷底に迷い込んで、三年間は出て来られない。
二爻 酒食にも事欠いて苦しむが、やがて天子が訪れて登用してくれるだろう。それまで祭祀でもとり行うことだ。こちらから進めば凶。時を待てば問題はない。
三爻 身のほど忘れて行くために、石に足をとられ、とげだらけのいばらにからまれる。家に帰れば妻は家出していない。凶。
四爻 助けに行くのに時間がかかる。金の車に妨げられて苦しむ。恥ずべきことだが最後には願いがかなう。
五爻 鼻を切られ、足を切られて、ますます苦しむ。頼りとする賢人も見当たらない。だが時がたてば徐々に喜びが訪れよう。それまで祭祀でもとり行うことだ。
上爻 つる草にからまれて、険しい道に苦しむ。こんな時に動けば後悔することになるが、自分の非を悔い改めて進むなら、吉。

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