58. 兌為沢（だいたく）

キーワード：よろこび

卦辞
願いごとはかなう。ただし正しい道を守り続けた場合にのみ利を得られる。

象伝
沢が連なったさまが兌である。君子はこの象に則って、盟友あい集いて切磋琢磨し、ともに向上の道を進むのである。

初爻	人と和して喜ぶ。吉。
二爻	誠をもって共に喜ぶ。吉。悔いがなくなる。
三爻	迎合するものを喜んで受け入れる。凶。
四爻	どちらの喜びをとろうかと比べて迷う。邪悪なものを憎み退けるなら、真の喜びがおとずれよう。
五爻	邪心を持って自分をつけねらう者にも、誠意をもって対する。そのために、危機に陥ることがある。
上爻	巧言令色でもって人を引き入れて喜ぶ。志が低いのだ。